どうも、しらすです!
我が家の双子の娘たちは在胎25週で生まれて、1000g以下の小さい体で生まれています。
小さい体で生まれてきた子ども達はNICUに5カ月間入院することになりました。
5カ月間通い詰めたNICU。
今となってはNICUがどんなところで、どんな雰囲気で、何をされているところなのか、よく分かっているつもりですが、子ども達が早産で生まれそうな時に初めて『NICU』という単語を聞いた時は『一体どんな場所なんだろう』『面会とかどうやってするんだろう』『お金はかかるのかな』とか様々な不安を感じていました。
ということで今回は『NICUって何?』という疑問を解くべく、実体験をまとめていこうと思います。
※NICUは病院ごとでルールが違うので、実際に通われる方は、必ず通う病院でルールを確認していただきますよう、よろしくお願いします。
NICUって何?
NICUとは・・・
新生児の(Neonatal)集中治療室(ICU)。低出生体重児(未熟児)や、先天性の病気を持った重症新生児に対し、呼吸や循環機能の管理といった専門医療を24時間体制で提供する。厚生労働省の施設基準などで、新生児科医師の常勤や、産科や小児科から独立した専従の当直医の設定、看護師1人に対し患者は3人以下、などの条件が定められている。同省の05年度の統計によると、全国で280施設(2341床)、神奈川県内には18施設(160床)ある。
引用:NICU(えぬあいしーゆー)とは - コトバンク
NICUってどんなところ?
早産児や低出生体重児、何らかの疾患がある赤ちゃんを診るスペシャリストの先生や看護師さんがたくさんおられます。
早産児や機能が未発達な子ども(未熟児)に対して、呼吸管理や循環器管理を行い、治療と看護を24時間体制で提供してくれます。
面会に行くと担当看護師さんがその日の治療予定とか検査予定を教えてくれます。
子供の状態が良くなってきたら、おむつ交換や子供の体拭きも一緒にさせてもらえます。許可がおりれば抱っこ(カンガルーケア)もさせてもらえますよ。
面会の時には飲んでいる母乳の量は欠かさず聞いていました。妻の搾乳へのモチベーションにもなりますし。
治療において何かあれば先生が登場して、事細かに説明してくれます。もちろん質問があればそれにも応じてもらえます。
入院して最初の2カ月ぐらい(子ども達の状態が安定するまで)は面会の度に先生から治療についての説明がありました。その回数は状態が落ち着いてくれば少しずつ減っていきます。
命に関わる医療現場なので空気がピリピリしていていずらい感じなのかなと思いきや、割と和やかな雰囲気で通いやすい環境です。(当然、時と場合によりますが)
『こんなかわいい表情していましたよ』とか『おっきいおならをしてましたよー(笑)』とか『足を持ち上げて元気いっぱいですよ』とか担当看護師さんと子どもの話ができたりします。
僕の通っていた病院では『赤ちゃんの成長日記』という毎日の写真日記をつけていてくれました。
その日のベストショットを写真にとって担当看護師さんの一言日記が書かれているものです。(『いかにかわいい写真を撮るかが腕の見せ所よ!』と燃えてる看護師さんもおられました)
これは退院の時にいただけるのですが、たまに読み返すと『この時はこうだったよね』『あの時はああだったよね』とアルバムのような感覚で当時を振り返ることができます。
今読み返してみても、当時の子ども達の様子が手に取るように分かり、本当に懐かしく感じます。
NICUには他にもたくさんの子ども達が入院していますが、暗黙のルールとして『ほかの子はジッと見ない』という原則があります。
『他の子たちはどんな様子だろう』と気になりますが、覗くのはやめておきましょう。
箇条書きのようなかたちになりましたが、僕が通っていたNICUでは以上のようなことをされていました。
NICUの面会方法
子ども達に面会する手順としては
- 名簿に名前を記入
- 問診票記入(体調が悪い場合は要相談)
- 手洗い・うがい
- 白衣着用
- アルコール消毒
- 入室
といった感じです。
ちなみにウチの子ども達は転院していて、別の病院に行ったことがあるのですが、そちらでのパターンは
- インターホン押す
- そして名乗る
- 看護師さんが迎えてくれる
- 手洗い・うがい
- 白衣着用
- アルコール消毒
- 入室
といった感じ。
病院によって入室方法が違うので、入室方法は入院する病院(NICU)で確認された方がいいですね。
NICUにウイルスを持ち込むと大変なので、入室前の手洗い・うがいはきっちりやりましょう。
また、体調が悪い時の面会も避けた方がよさそう。
通っていた病院は面会予約制だったのですが、電話一本で面会日の変更はできたので、体調を整えて別日に行くようにしましょう。
体調は急に崩すもの。
『母乳を届けなきゃいけないのに体調崩した!』ってこともありえるので、母乳は看護師さんのストップがかかるまで積極的にもっていった方がいいと思います。
また、面会スケジュールは病院によって違います。平日祝日・曜日によって時間帯などが違う病院もあるので、ここも要確認。
入室できる人は基本的には『両親』のみです。
僕の通っていた病院では月に1回『祖父母面会』があって、予約をとれば月に1回のみ祖父母も面会することができました。
NICUの事務手続
子ども達がNICUに入ると、面会の前にまずは事務手続きをしなければなりません。
我が家の場合は、妻が出産を終えて、病室にいる時に担当事務員さんが書類一式を持ってきてくれました。妻は出産後の痛みで動けないので、夫側が書くようにしましょう。
ちなみにその時にもらった書類一式は以下の通り。
- 入院申込書
- 先天性代謝異常検査の申込書
- 保険証の発行について
- 養育医療の申請について(丸福)
- 請求書について
会社に申請したり、市役所に行かなければならないものもあるので、早め早めの処理をされることをオススメします。(フットワーク軽く動くために会社側にも子供のことを伝えておくことも忘れずに)
子どもの入院費用に関して
入院費用は基本的におむつ代だけです。我が家が通っていた病院では月3万5千円程度。
先天性代謝異常検査をするときだけプラスの金額がかかりますが、それでも1回3千円程度でした。
医療費と食事代は養育医療の制度を利用するので国が負担してくれます。
ちなみに我が家は双子なので、毎月7万円ほどの出費でした。
5カ月間、入院したので、トータルで約35万円の出費ということになりますね。
GCUってのもあります
GCUとは…「Grouing care unit」の略で、継続保育室、回復治療室、発育支援室など様々な呼び名があります。
NICUで治療を受けて、状態が安定してきた子ども達がGCUに移ります。病院によってはGCUがないところもあるみたい。
GCUも基本的にはNICUと変わりませんが、両親が出来ることが多くなります。
自分の判断でおむつを替えたり、泣けば抱っこしてあやしたり、哺乳したり。
先生や看護師さんの許可は予め必要ですが、『次からはおむつ変えてもらってもいいですよ』とか『次の哺乳からあげてみますか』など、医療的なこと以外はドンドンさせてもらえます。
あと、本格的な沐浴指導もしてもらえます。
ウチが通っていた病院では平日限定で予約制でしたが、面会終了時に次回の予約をいれたり、電話で予約したりできました。
GCUに移ると祖父母面会はなくなり、通路に面しているガラス越しでの面会となります。
GCUで『今日は祖父母が来ています』と看護師さんに伝えると、コット(新生児専用ベッド)を窓際まで動かしてくれて、外から子ども達を見やすい位置まで動かしてくれます。
子ども達が自力で体温調節が出来てくるようになると、保育器から出て、コットと呼ばれる子ども専用のベッドに移ります。
そうなると退院も近くなり、親に出来ることも増えてくるので、子育てがより身近に感じられるようになってきますね。
まとめ:NICUについて
以上、NICUに関してでした!
『NICUってどんなとこだろう。子ども達は大丈夫かな』子供が入院したら不安でたまらないと思います。
NICUに行くまでは僕もそんな思いでいっぱいでした。
実際、NICUに行ってみてもモニターとか呼吸器がいっぱい付いていてアラーム音がなると動悸がするぐらいドキッとすることもありました。
でも、NICUに通っているうちに、24時間体制で診てくれている先生や看護師さんがいることに気付き、本当に心強さを感じれると思います。
子ども達の状態が落ち着いてくると、そこから不安も和らいで安心してきます。
子どもがNICUから退院すると全部自分たちで対応することになります。
入院しているうちに全てのことは教えてもらえると思うので、『あの時に聞いとけばよかった…』ってならないように搾乳・哺乳・おむつ・お風呂・色々なケースでの対応方法など、入院中に積極的に教えてもらいましょう。
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終わり。