どうも、双子パパのしらすです!
今回は次女のお話。
ウチの次女は言葉がかなり不明瞭で聞き取りにくかったりします。
言葉は『あ行』のみの発語だし、声は通らないから聞き取れないし、ふいに話すから『え、何なに?』ってなるし。
『アンパンマン』は『あんあんあん』
『しょくぱんまん』は『いおうあんあん』
『うさぎさん』は『うあいあん』
『フライパン』も『うあいあん』
『お父さん』は『おおーあん』
勢い余って『おおおーあん』
原因は色々あります。
- 幼少期に吸引力が弱かった
- 肺活量が少ない
- 舌が短い
- そもそも口をどう動かしていいかわからない などなど。
でもね、次女はそれを克服するために頑張ってます。
- 言語聴覚士(ST)さんによる訓練
- マカトンサインの習得
- ひらがなとカタカナの習得
- 伝え続けてくれる折れない心
- 幼稚園のお友だちが通訳してくれることも
- 『ほめる』という環境が大切
- まとめ:次女、頑張ってます
言語聴覚士(ST)さんによる訓練
訪問看護の一環で週に1回、言語聴覚士(ST)さんに来てもらってます。
その言語聴覚士さん、理学療法士(PT)の資格も持っているという超人で、言葉と運動が苦手な次女を見てもらうには最強の助っ人です。
いつもやってもらってることは『発音の練習』と『基本的な体の使い方』。
発音の練習は上の写真みたいなのが書かれたファイルを使ってやってます。
次女の場合はあ行が話せるので、あ行を使って色々な声の大きさで『あ!』と言ってみたり、『あ~↑あ~↓』など声の高さを変えてみたりして、声帯のトレーニングをしています。
マカトンサインの習得
手話を簡単にしたようなもので『マカトンサイン』というものがあります。
手話は『文章』を手の動きや口の動きで伝えますが、マカトンサインは『単語』を手の動きで伝えるような感じです。
魚なら手を泳がすようなサインをしたり、ご飯なら左手にお茶碗を持って右手でお箸を持つようなサインをします。ジェスチャーみたいなイメージですね。
このマカトンサインも発音と並行して覚えています。
あ行しか話せない次女にとって、マカトンサインは意思を伝えるための大切なツールです。
『うさぎさん』=『うあいあん』
『フライパン』=『うあいあん』
他人からすると、どちらも同じ言葉に聞こえてしまいますが、マカトンサインと合わせて表現してくれると、こちらも次女が何を言っているのかすぐに分かるようになりました。
ひらがなとカタカナの習得
次女は文字が大好きで幼稚園に入園する前からひらがなが読めるようになっていました。
『この強みを活かすしかねぇ!!!』
ということで、家中のあらゆるところにひらがな表を散りばめて、次女の目に入るようにしました。
特にお風呂場では、次女とゆっくりできる時間なので、色々なひらがな表やカタカナ表、数字表を張り付けて、一緒にお勉強をしています。
伝え続けてくれる折れない心
トレーニングをする上で、次女の不屈の精神が一番重要かもしれません。
普通、相手に言葉を伝えて、伝わらなかったら『もういいや・・・』ってなってふさぎ込んでしまうと思うんですが、次女の心は全く折れません。
相手に伝わるまで伝え続けてくれます。
なんなら伝わる工夫もしてくれます。
前に『たまご』が伝わらなくて、『え、何?なんて言った?』って言ったら、『おんおんおん、ああぁ~(コンコンコン、パカァ~』って言って、卵を叩いて割るジェスチャーをしてくれました。
マカトンサインでは卵ってパカっと割るようなサインをするんですが、最初に卵をトントンするのは次女オリジナルのサイン。
『こうやったらもっと伝わる』って思って次女なりに考えてやってくれてます。
親バカ的には『次女天才!』って感動した出来事なんですが(笑)
こんな感じで、次女は折れない心で『どうやったら伝わるかな~』って考えて、いつも伝えてくれようとしています。
幼稚園のお友だちが通訳してくれることも
これは幼稚園の先生が教えてくれたことなんですが、周りのお友達が次女の言葉を通訳してくれることがあるそうです。
次女は、急に言葉を発して相手に意思を伝えることがあります。
普通に発音してくれてたら伝わることも多いと思うんですが、小さい声であ行言葉で伝えてしまうと、先生に伝わらないことが多々あります。
そこで次女の折れない心でも、ちょっと傷ついてしまって、モゴモゴと言葉を濁すこともあるそうなんですが、隣で聞いていたお友達が
『○○ちゃん、今、こう言ってたで!』
って通訳をしてくれることがあるそうです。
すると次女も、
『おうおう、おうあお~!(そうそう、そうだよ~!)』
って、すごく嬉しそうな笑顔で先生に伝えるような出来事があったそう。
もう、なんていうかね、親としてはね、
ただただ感動(´;ω;`)
今までは周りの子供たちと関わることが少なかった次女なんですが、苦手な言葉を通して、周りとのやりとりができるようになっていってる。
周りのお友達が次女を助けてくれてるって分かった、すんごい嬉しい出来事でした。
『ほめる』という環境が大切
普通にお話できる子供なら当たり前に伝えられることを、次女は言葉の不自由さで伝えることができません。
理解が進んでる次女なら『何で自分だけ伝えられないんだろう』なんて思っていてもおかしくないと思います。
でも、それでも一生懸命伝えようとしてくれている。
不明瞭な言葉でもサインを使って分かるように伝えてくれる。
ほめるしかないでしょ~!!
ほめると本人もやる気を出してくれて、トレーニングを楽しんでやってくれてます。
なんなら毎晩、練習をしないと気が済まない病に襲われていて、『おおあおえんうううう!(言葉の練習する!』と言ってファイルを持ってきます。
それくらい楽しんでやってくれているんです。
頑張り屋の次女のことですから、そのうち『あ行』以外の言葉も出てくるはずです。
先生も『順調ですね~!』って言ってくれてるんで間違いない!
まとめ:次女、頑張ってます
我が家の方針として『できることは全部やる』というのがあります。
『あの時やっときゃよかった』『こういう支援してれば・・・』
知らなかったことは仕方ありませんが、知ったからにはやってあげたい。
支援を受けるだけで子供たちの成長が変わるなら、その支援を受けさせてあげたい。
次女の重荷になる場合はやめさせますが、それまでは色々なことを体験させてあげたいと思っています。
今のところ、次女は楽しんでやってくれています。楽しんで成長してくれています。
今までできなかったことが出来るようになったという達成感を味わってくれています。
親としてこれほど嬉しいことはありませんよね。
今回は、トレーニングとして次女がやっていることを紹介してみましたが、本人は多分、遊びだと思ってやっています。
楽しみながら成長する
そんな方法をこれからも探しながら色々やっていきたいと思います。