おしらすでござる

800gと550gで生まれた双子の成長記録(+雑記)

カメラが苦手な子供がカメラ慣れするために取り組んでいること

どうも、双子パパのしらすです!

我が家の長女はカメラがメチャクチャ苦手です。

どれくらい苦手かというと

  • 家族での集合写真は撮れない
  • 年少の運動会は参加できてない
  • 屋内のイベントは参加できない

などなど、写真を撮るイベントはほとんど参加できないくらい苦手です。(詳しくは下の記事にまとめています)
www.osirasu.com

そんな中でも、年中の運動会は『何かが吹っ切れた』ってくらい堂々と参加をすることができました。
www.osirasu.com

カメラ嫌いな長女ですが、我が家ではそんな長女に少しでもカメラに慣れてもらいたくて、色々と取り組んでいます。

ということで、我が家流ではありますが、この記事では『カメラ嫌いな長女がそれを克服するためにやっていること』をまとめていこうと思います。

原因を突き止める

長女には知的障害があって、同年代の子供たちと比べると、理解がすすんでいません。

年中になって、ようやく自分の思っていることを話せるようになってきました。

そんな長女に『カメラがなんで嫌なの?』と聞いてみても、ちょっと前までは『嫌だ嫌だ』しか答えられませんでした。

そこで『カメラの音が嫌なの?』と質問を変えてみると、『違う』と返事が返ってくるようになり、『じゃあカメラの光が嫌なの?』と聞くと『・・・(光嫌い)』とメチャクチャ小さい声で返事が返ってくるようになりました。

ちなみに長女は、あまのじゃくなので、肯定的な返事をする時はメチャクチャ声が小さくなります。(どうやら『うん』と言いたくないらしい)

確かに長女はカメラを取られるときは、大人の後ろに隠れるか、隠れる場所がないときは両手で目をまもるような仕草を見せます。

ということで、まずは光らないものから練習をすることにしました。

カメラのイラストから練習

まずは絶対光らない、カメラのイラストから練習を始めました。

『いらすとや』というホームページからカメラの画像を検索、それをダンボールに張り付けたものを使って写真を撮る練習を始めました。
参考:かわいいフリー素材集 いらすとや

『長女ちゃん!写真撮るよ~!カシャカシャ!』とすべて口で言いながら、長女を取る素振りをします。

すると長女、明らかにカメラの偽物だということを見抜いて、余裕で笑って逃げ回っていました。

第一関門、余裕で突破!

何なら、その偽物をカメラを使って大人たちのマネをして、『カシャカシャ!』とか言って、撮るふりをしてました。

スマホのカメラで自撮りする

続いてスマホのカメラを使ってトレーニングをしました。

長女は自分の状況を客観的に見れると安心するので、スマホの自撮りモードを使って練習しました。

最初のウチはかなり警戒。

カメラと同じように両手で目を隠すような動作をしていました。

『フラッシュないから大丈夫やで!』と言っても、聞く耳を持たず、常に逃げ回っていました。

ただ、何回か繰り返すうちに、画面に映っている自分が目に入ったみたいで、少しずつ少しずつ画面を見れるようになりました。

長女は客観的に自分がどういう状況かわかると安心する癖があるので、自分がどういう状況で、どういう行動をとっているかをカメラの画面越しに確認できるのがイイみたいでした。

あと、僕のカメラには元々、デコレーション機能が付いていて、この機能を使うとノリノリで写ってくれるようになりました。

画面に写る自分が変わった姿で出てくるのが楽しいみたいで、『ねこ!ネコさんがいい!パンダ!パンダさんにするー!』と画面に写る自分を好きなものにデコレーション。

この段階でメチャクチャ楽しそうに自撮りするようになってくれました。

スマホのカメラで撮影する

自撮りができるようになったら、今度は離れた位置から普通にスマホで撮影する練習を始めました。

とっかかりは何でも躊躇する長女。

自分がどういう状況なのか、これから何が起こるのか。

見通しがつかないことは何でも不安に感じるようで、やり始めはなんでも苦労します。

スマホを向けると、最初の方はやっぱり『ダメ!やめてよ!』と拒否。

撮影者の足元に隠れて自分が写らないようにしていました。

ここからは週に数回通っている児童発達支援や幼稚園にも協力してもらって、色んなところで少しずつスマホタブレットで撮影する機会を増やしてもらいました。

共通ルールは『フラッシュ厳禁』。

スマホのカメラは光らないというイメージを持ってもらいます。

すると、少しずつ長女に変化が。

『長女ちゃん!撮影するよー!』と長女に問いかけると、最初は両手で目を隠すような感じでその場に立てるようになりました。

それを続けていくうちに、次は両手の形がパーから少しずつチョキに。

チョキの次は両目を隠すように置いていた手が少しずつホッペの方に。

ちょっとずつちょっとずつ写真らしく写れるようになりました。

たまにハプニングでフラッシュが起動してしまうことがあり、一歩進んで二歩下がることもありましたが、最終的にはスマホのカメラで撮影ができるようになりました!

うんうん、大きな進歩!

ということで今ではスマホタブレットでは撮影できるようになりました。

デジカメで練習する

カメラの練習をするようになってから2年。

デジカメでの撮影はまだできるようにはなってません。

厳密にいうと、屋内でのデジカメは撮影できません。

屋外でのイベントである運動会とか遠足では少しずつ受け入れられるようになってきています。

最初にも言ったように、運動会は吹っ切れたように撮影することが出来て、運動会には参加できるようになりました。
www.osirasu.com

それとは別に遠足などの撮影も個別では撮れるようになってきています。

集合写真は先生に抱っこしてもらってなら撮影できるようにはなってきたかな?

それでも両目はパーで隠した状態で、かろうじて参加できているような感じです。

屋内になるとハードルが高くなるようで、これは慣れている家でもまだまだ厳しそうです。

『長女ちゃん、カメラ撮影するよー!』とデジカメを出してくると、『やだ!デジカメやだ!』と言って、僕の膝の上でうずくまります。

『大丈夫!光らないようにしてあるから!ちょっとだけ撮ってみよう!』と言ってみると『やだ!やだ!カメラおーしーまーい!』と言って、うずくまってるようになってる状態。

まだ少しハードルが高そうです。

なので、幼稚園では屋内のイベントは参加出来たり、できなかったり。

来賓のいない幼稚園だけのイベントは、先生の抱っこなら参加できるのですが、外部の人間がいる、厳かなイベントは雰囲気とかも重なって参加できない感じです。

まとめ:できる範囲で練習する

こんな感じで練習を重ねてきた長女。

最終目的は『卒園式に参加すること』です。

最初は低いハードルから、少しずつ少しずつハードルを上げて、ようやくスマホでの撮影ができるようになってきました。

今ではスマホで撮影できる長女ですが、それでも順調にきたわけではありません。

スマホで撮れたと思ったら次の日には撮れなくなってたり、家では撮れてたのに療育では撮れなかったり、幼稚園で撮れてたのに夏休みをはさんで撮れなくなったり。

長女の状態次第では今でも撮れないこともあります。

でもそこで無理強いしてしまうと、せっかく積み上げてきたものが、なくなってしまう可能性もあります。

これからも長女のできる範囲で、長女のペースで少しずつ少しずつ頑張っていこうと思います。