おしらすでござる

800gと550gで生まれた双子の成長記録(+雑記)

【超低出生体重児の記録】早産児は月齢がややこしい

どうも、しらすです!


赤ちゃんって何かと月齢で物事を判断しますよね。

予防接種のスケジュールとか、定期健診の日程とか、体の発達具合とか。


我が家には在胎25週で生まれた双子の娘がいて、1歳5カ月を迎えました。あ、生まれてからの月齢ね。

修正月齢に直せば1歳1カ月だし、NICUから退院した月齢に直せばまだ1歳になってなくて11カ月です。


ウチの子ども達には『実月齢』と『修正月齢』と『退院月齢』があって、この3つの月齢を駆使してあらゆるイベントを実施してきました。(親の独断と偏見で)


今でこそ、月齢はそんなに気にしなくなりましたが、生まれてからの1年間は特別イベントが多かったり、小さく生まれたからには基準月齢からの発達具合が気になったりしました。


そんな様々な特別が来るたびに『実月齢?修正月齢?退院月齢?予防接種は何で判断すればいいの?え、定期健診は?発達は何見ればいいの?』ってプチパニックを起こしていました。ウチは初めての子どもだったのでなおさらです。


ということで、この記事では『我が家がそれぞれの月齢で判断してきたこと』をちょいちょい思い出を挟みつつまとめてみようと思います。

『実月齢』通りに進めてきたこと

実月齢は文字通り『生まれた日』のことです。誕生日を基準にしたことは以下の通り。

誕生日

言わずもがな。

どういう状態で生まれてこようが、子供が生まれた運命の日はこの年のこの日だけですよね。

ここは揺らぐことはないでしょう。

お食い初め

しらすさん、明日はお子さんにとって何の日だと思いますか?生まれてから100日目ですよ!』

看護師さんに言われるまで全く知らなかったこの節目。

子供のあらゆる病気に振り回されてきた僕と嫁さんにとっては寝耳に水でした。というわけで実月齢通り、生まれてからちょうど100日の時にお食い初めはしています。


『入院中でも何かできることはないか』


色々と考えましたが、入院中で病院だし、食べ物を持ち込むわけにもいかない。かといって夫婦で手先が器用というわけでもないので、裁縫とか折り紙もできない。

僕たち夫婦がたどり着いた答えは『お食い初めのイラストをパソコンからカラーコピーして色紙に張り付け、その色紙をアレンジする』というものでした。

月に1度の祖父母面会とも日程を合わせて、両祖父母4人と僕と嫁さんの合計6人で子ども達をお祝いしました。


全員白衣を着て、マスクをして、両親が二人の娘の色紙を持って。


お食い初めの写真としては異様ですが、いい思い出にはなっています(笑)

子ども達の身長・体重

子ども達の身長と体重に関しては基準は『実月齢』になっています。

小児科の先生によって違いはあるのかもしれませんが、子ども達が生まれてからずっとお世話になっている病院では、実月齢を基準に成長曲線を照らし合わせて成長具合を判断してもらっています。


『長女ちゃんが1歳ぐらい、次女ちゃんが1歳3カ月~6カ月ぐらいで成長曲線に入ってくれれば順調ですね』


この言葉は退院前の健診時に先生が言ってくれた言葉なのですが、実際に先生の言葉通り、このペースで成長曲線に入り、順調に育ってくれています。


成長は個人差があり、かなり個性に左右されるので、一概にはいえませんが、『小さく生まれた子ども達は実月齢1歳ぐらいに成長曲線に入ってくる』というのは一つの目安になるのではないでしょうか。

予防接種

『体も小さいし、予防接種は体の大きさに見合った修正月齢でやっていくんだろうな』と思っていたのですが、意外や意外、予防接種は実月齢でしています。

ウチの子ども達は5カ月間の入院生活の中で、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・4種混合のそれぞれ2回目までは予防接種してもらいました。

ちなみに1回目の予防接種は生後3カ月の頃に打っているのですが、その時の体重は長女が2800gで次女が2300gです。


『え、普通ならお腹の中に入ってるサイズじゃない?そんな子に、しかも同時に4本も注射打って大丈夫なの?』


これが当時の僕の心境でした。

今だからこそ『そういえばそんなこともあったな』で済んでますが、当時は『え、マジか・・・(;´・ω・)』って相当動揺してましたね。


ただ、子ども達の命を救ってくれた先生が言っていることだし、『先生が言ってるってことはNICUに入院している子ども達はみんなそうなんだろうな』と案外すんなりと受け入れることができたことを覚えています。

ロタウイルスに関しては1回しか接種できていない

少し余談になりますが、ウチの子ども達はロタウイルスの予防接種は1回しか受けていません。というのもロタウイルスは入院中には接種できない決まりになっているんですよね。

ロタウイルスは仮に症状が出たとしたら、その症状は『下痢と嘔吐』。もし、NICU内で下痢か嘔吐をして、NICU内にウイルスが蔓延したら大変なことになってしまいます。


ロタウイルスは生後1カ月から生後6カ月までに2回接種しなければいけません。しかも生ワクチンなので接種後は27日以上あけなくてはいけない。(ロタウイルスの予防接種の種類によって接種回数は違います)

ウチの子ども達は生後5カ月すぎまで入院していたので、退院後にロタウイルスの予防接種の予約を取り、急いで接種しに行きましたが、どうしても2回目には間に合いませんでした。


ロタウイルスは1回の予防接種でも十分予防する効果はある』と言っていただいたことと『生後6カ月を越えてから接種すると腸重積症(腸が重なる病気)の危険性が増える』との説明をいただいたので2回目の接種は諦めました。


効果と副作用の関係からも子供の予防接種は実月齢通りに行うのかもしれませんね。

『修正月齢』で判断していること

修正月齢は『本来生まれる予定だった予定日』のことです。ウチの場合、子ども達は実際には5月に生まれていますが、予定日は8月だったので、修正月齢で考える時は8月を基準にして考えます。

修正月齢のカウントの仕方としては、我が家の場合なら3カ月早く産まれてきているので、『生後1カ月の時は修正月齢マイナス2カ月』『生後2カ月の時は修正月齢マイナス1カ月』『生後4カ月の時は修正月齢1カ月』という具合にカウントしていきます。

修正月齢を基準にしてきたことは以下の通りです。

定期健診

4カ月健診と10カ月健診は修正月齢で受けています。(これは地域の保健師さんと相談した末に決めました)

↓10カ月健診の報告はこちら↓
osirasu.hatenablog.com


『修正月齢』ということで4カ月健診の時は生後7カ月で、10カ月健診の時は生後1歳1カ月で受けることになります。

この時の印象としては、『他の子ども達はみんな大きくて元気だなー』というものでした。

体重は我が家の大きい方(長女)と比べても1kgほど大きいし、ハイハイとかメッチャ早いし。

実月齢では3カ月ほど進んでいるウチの子ども達ですが、やっぱり小さく生まれているということが影響していて、発達とか体の大きさとかは少し差はあるように感じましたね。


ただそこまで悲観的になることもなく、将来は同じ学年になる子ども達ですから、『みんな、仲良くしてあげてね』と温かい気持ちで健診は終えることができました。

子ども達の発達

赤ちゃんの発達って目安がありますよね。例えば『お座りが出来るようになるのは生後7カ月』とか『一人で立てるようになるのは生後13カ月』とかいう具合に。

ウチの場合はこの発達の目安は『修正月齢』でみています。専門の先生に発達度合いを診断してもらうことがあるのですが、その先生の判断基準も『修正月齢』でした。


たまに子ども達の成長報告で、『長女は順調に育っていて、次女は基準から3カ月ほど遅れている』という表現をすることがありますが、これらも全て『修正月齢』を基準に報告をさせてもらっています。


ただ『子ども達の発達』については、ゆくゆくは実月齢にシフトしていくと思います。

というのも、今は修正月齢を基準にしていますが、リハビリの先生や作業療法士の先生にみてもらって感じることは、子ども達の発達具合は『基準の修正月齢で出来るようになっているか』という考え方よりも、『その子が実際に出来ることが増えているか』という考え方を基準にみられているからなんですよね。

『いつまでにどういったことが出来るようになるか』ということ以前に『実際に首が座っているか』『実際に寝返りが出来るか』『実際にお座りができるか』『実際に立つことができるか』『地面に足をつけることをわかっているか』『足のつっぱりは神経的なものか意識的にしているものか』などなど、実際に子ども達がやっていることに対してアプローチされることが多いので、この『修正月齢での判断』という基準は徐々に薄れていて、そこまで重要ではないように感じています。

『退院月齢』で実施したこと

実際に『退院月齢』というものはありません。完全に我が家の造語ですが、もう少しだけお付き合い下さい(笑)

ちなみに『退院月齢』で判断したのは以下の通り。

お食い初め

『いや、あなた、実月齢の時にしてたでしょ?』というツッコミも大いにわかるのですが、やっぱり親としては色紙じゃなくて、実際に自分ちの食卓でしたいじゃないですか(笑)

ということで、退院した10月を初日と考え、そこから100日目に2回目のお食い初めをしました。


病院の時には参加してもらえなかった、我が家の御歳90歳を迎えるおばあちゃん(子ども達からみたらひいおばあちゃん)にも参加してもらい、子供達に焼き鯛やらお赤飯やらを食べさせてもらいました。

お食い初めを2回やっている』ことや『御歳90歳のおばあちゃんに食べさせてもらってる』ことを考慮すると、ウチの双子ちゃん達は、さぞかし裕福に過ごし、メチャクチャ長寿に生きてくれることは間違いないでしょう(笑)

新生児訪問

ウチの子ども達の場合は単純に『入院していたから出来なかった』だけなのですが、退院した10月(生後5カ月)に新生児訪問してもらいました。

地域の保健師さんには、入院中に直接病院に出向いてもらったりしてお世話になっていたのですが、この新生児訪問は保健師さんと助産師さんと二人で訪問してもらっています。


保育士さんには退院してからのその後の生活の聞き取りや、子ども達の様子や発達具合の聞き取りをしてもらい、助産師さんには嫁さんの母乳の悩みと母乳のつまりがないかのチェックを含めた母乳マッサージを施してもらいました。

新生児訪問とはいっても、5カ月間もの間、自己流でさく乳してきた嫁さんでしたから、『詰まっているところが全部ほぐしてもらえた!』とかなり喜んでいたことを覚えています。

まとめ:早産児は月齢がややこしい

我が家が特別なイベントを『実月齢』『修正月齢』『退院月齢』で判断していたことは以下の通りです。


実月齢


修正月齢

  • 定期健診
  • 子ども達の発達


退院月齢


という感じですね。

子ども達が生まれて最初の1年間は特に『なんかややこしいな!』と感じていたように思います。

ただ、子ども達が大きくなるにつれ、徐々に『修正月齢』とか『退院月齢』といったものは気にしなくなっているのも事実です。

時が経つにつれ、一番の判断基準になってくるのは『実月齢』ということは間違いですね。

これから先のイベント(七五三や入園、入学など)も実月齢もとい誕生日が全てであることは間違いないでしょう。


終わり。