おしらすでござる

800gと550gで生まれた双子の成長記録(+雑記)

双子の妊娠から出産まであったことを夫目線でまとめる

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どうも、双子パパのしらすです!

妻の双子の妊娠を知った時、喜びと同時にとまどいが起こりませんでしたか?

僕は喜びよりも先にとまどいの感情が来たことを覚えています。

ウチの親族は双子とは無縁で、『まさか双子とは・・・』と非常にとまどいました。

今回はこれから双子を産みますという方に、少しだけ先に双子パパになった僕から、経験談をもとに妊娠から出産までに起こったことをお伝えしようと思います。

双子が発覚したときの感情

嫁さんが妊娠して7週目の定期健診の時にふたごは発覚しました。

『病院の中は人が多いから車で待ってて』と言われ、僕は車でスマホをさわって時間をつぶしていました。

2時間ほどして嫁さんが戻ってくると、不意にとんでも発言が飛んできました。

妻『あー、やっと終わった・・・。なんか、ふたごって言われたわ!』


マ・ジ・で!!!


何の気持ちの準備もしてない僕に、嫁さんはとんでもない剛速球を放り込んできました。

もうちょっと新事実言うときはさ、なんかこう、話を切り出す間っていうの?大切にしてほしい。

サラッと食べられるお茶漬けのノリで、厚さ10センチぐらいある極太ステーキをぶち込まれた気分でした。←うん、ちょっとよくわからない

で、昼飯をすませに入った和食さとで今後についての作戦会議をしたわけです。

作戦会議中に、一番に脳裏に浮かんだのが『お金が必要だな』ってこと

まぁ、子供ができたって時点でどういう形にしろお金は必要なんだけどね。

極力出世したくない僕にとって、いきなり二人の子どもを授かるっていうのは『お金』っていう面ではすごいインパクトがあったわけですよ。

ちなみに子供が生まれてから大学を卒業するまでに必要な金額は『平均で1640万円』かかるらしいよ。

双子なら倍かかるよね。出世を考えないとやばい。でも出世したくない。これをもんもんと考えていました。←ダメ夫ですみません

それでもやっぱり嬉しい

二人の子どもに手を引かれるパパの絵面を想像してニヤニヤしていました。

双子を受け入れてくれる病院探し

双子っていうのはリスクがあるらしく、嫁さんが通っていた病院では検診はできるけど、出産はできないみたい。

『こっちでも探しとくけど、出産できる病院探しといてくださいねー』って嫁さんが言われたので、二人でネットを使って病院探しを実施しました。

僕が住んでる滋賀県では4つの病院しか出産できる場所がありません。

マジか。こんだけ産婦人科とか大きい病院がある中、双子の出産ができる病院が4つしかないなんて・・・。

学校に行ってた時に、小学校でも中学校でも高校でも、1学年に1組ぐらいは絶対双子がいたので、双子って普通に見かけてたからそんなにハードルが高いもんだとは思っていませんでした。

4つの病院のうち、比較的近い病院があったので、そこに電話して問い合わせてみると・・・。

『一卵性ですか?二卵性ですか?え、一卵性なんですか。すみません、ウチの病院では一卵性の双子は出産できないんです。すみません』

と言われました。

双子が出産できるってホームページに書いてある病院でも出産できない場合があるから要注意ですね!

『一卵性か二卵性か』とか『膜性』でも変わってくるからその辺も伝えられるようにしといたほうが無難ですよ!

17週で『双胎間輸血症候群』と診断されて、いきなり妻が入院する

双子の妊娠中におこった一番の大事件がこれ。

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まぁ、大変だった!

17週で『双胎間輸血症候群』って診断されて・・・

『明日から経過観察が必要だから入院してね!』って感じで言われました。

ええぇぇぇぇ!明日から入院!?マジか、メッチャ急やん。てか、嫁さんは大丈夫なんか!?子供は!?ぐえぇぇぇ

本当に急でした。

この時僕はめったにない会社の出張で5日間家をあけていて、これを知ったのは出張2日目の妻の電話から。

出張先から妻の入院先の病院までは車で30分ほど。事情を話して仕事を抜けさせてもらって病院に向かいました。←寛大な会社の対応に感謝しています

ここから妻は出産するまでの2か月間、入院することになります。

しかも双胎間輸血症候群の治療は滋賀県内ではできず、妻は更に転院。

滋賀県から片道2時間かかる岐阜の病院にお世話になることになりました。

取り残された僕は、いきなり仕事と家事の両方をしいられること・・・。

僕の仕事は朝の5時に家を出て、帰りは10時をまわることが多い。

実家が近いので、実母に助けてもらって車の中で食べる朝飯のおにぎりと昼ごはんの弁当、仕事が終わってからの晩御飯を作ってもらってました。←母には本当に感謝です

晩御飯を食べた後、家に帰り洗濯をして翌朝に仕事に行くという毎日。

休みの日に掃除を済まして、片道2時間の妻が入院している病院へ行くという生活が2カ月間続きました。

双子はいつなにが起こるかわからないから周りを巻き込んで備えておく


『明日から経過観察が必要なので、入院しましょう』


双子じゃなくても言われることはあると思いますが、双子の妊娠はこれをいわれる率が高くなります。

いきなりだったから本当にびっくりした。

僕の場合は最初の子どもが双子だったから、妻が入院しても僕が一人の生活になるだけでしたし、実家も近かったのでなんとかなりましたが、小さい子どもさんがいるご家庭だとそういうわけにはいかないのかなと。

双子って分かった段階で周りのあらゆる人に『双子はいつ何時どうなるかわからないから、協力してね!!』って言っといた方が絶対いいですね。

あとこれはレアなケースですが、双胎間輸血症候群。

双胎間輸血症候群の治療は、双子が出産できる病院以上に少ないです。全国に8か所しかありません。

手術の日程もお腹の子ども達の状況で、いつになるのかわからないので、フットワークが軽くなるように仕事も調整しといたほうがいいですよ!

出産も急だった

双胎間輸血症候群の治療は一旦はうまくいったんですが再発しました。

18週で治療して1か月間は改善傾向だったのですが、そこからまた状態が悪化して、24週に入ってからはいつ生まれてきてもおかしくない状況になりました。

ここからは毎日、仕事は早退できるように早めに出社して段取りをかましまくりました。

そして25週に入った2017年5月。忘れもしません。

『片方の子の心拍が弱くなってて、今から出産するから仕事抜けられそうなら来てね』

妻からの電話です。

僕は速攻で仕事を切り上げ、急いで病院へ向かいました。

病院に着いた頃には嫁さんはもう帝王切開の準備をしていて、手術室に向かうベッドの上の嫁さんと話しました。

『心拍が弱まった子はなんとか持ち直したし、なんとかなりそう!手術いってくるね!』

嫁さんはなんとたくましいことか。いつも通りの口調で手術室に入っていきました。

僕は手術室の前でただただ待ちました。

妻が手術室に入って20分もしないうちでしょうか。長女が保育器に入った状態で手術室から出てきました。

『お父さん、無事生まれましたよ!』

その言葉にホッとして、保育器に入っている長女を見ました。

そこには僕が知っている赤ちゃんとは程遠い、手のひらサイズの僕の娘がいました。

そこから数分後、今度は次女が同じ状態で手術室から出てきます。

心拍が弱っていたのは次女。お腹の中でなんとか心拍を持ち直して、無事に生まれてきてくれました!


『お父さん、妹ちゃんも無事に生まれてきてくれましたよ!』


急な出産劇でしたが、二人とも無事に生まれてきてくれました。

その後、手術後の処置を終えた妻がベッドで出てきて、ドタバタな出産劇は無事に終えることができました。

何が起こっても受け入れる準備をしておく

我が家の場合は幸い、次女の命は危なかったものの二人とも無事に生まれてきてくれました。


妻が入院してる産婦人科の先生に『覚悟はしておいてください』と言われていたので、覚悟はしていたつもりでした。


でも実際にそういう状況になると、焦る自分がいて。


子どもの命を『覚悟をする』っていうことは、そういうことなんだろうなと思います。


覚悟してても焦る


でも逆に、焦る程度で済んだのは『何が起こっても受け入れる準備をしていた』からではないでしょうか。


考えるのはそういう状況に先生に言われてからでもいいと思いますが、『ひょっとしたら』ぐらいの感覚では構えていた方がいいかもしれません。

まとめ:早め早めに対応するのが大事

最後にまとめます。

双子がわかってから準備・行動すること

  • 双子を受け入れてくれる病院をさがす
  • 双子はいつ何が起こるかわからないから周りを巻き込んで備えておく
  • 何が起こっても受け入れる準備をしておく

奥さんが双子を妊娠してから出産するまでに考えておくべきことは以上の3つぐらいかなと思います。

本当にいつ何が起こるかわからないので、親族だけでなく、職場の上司や部下にもあらかじめ伝えておく方がいいでしょう。

あと、急に奥さんが入院する可能性があるので、子供用品なども早めに揃えておいた方がいいですね。

我が家の場合は子ども達が25週で生まれて、その後、5カ月間NICUに入院していたので、その間に準備することができましたが、みんながみんなそういうわけではないと思うので、ホントに早い方がいいです。

何はともあれ、二人の子どもを同時に授かるというのは本当に幸せなことで奇跡です。(双子妊娠率は1%ってどっかで見た気がします)

生まれてきた子ども達は本当にかわいいです。

上のような歴史を経て生まれてきてくれているというのもあるかもしれませんが、子ども達を溺愛しています。

いざ大変な場面に直面すると焦ったりするかもしれませんが、そこは人間です。仕方ない。

双子は生まれる前も生まれてからも大変なので、周りを巻き込んで協力してもらって、頼れるところは頼って、備えるべきことは備えて、みんなに助けてもらいながら出産に備えるようにしていけるといいですね。

追記1:双子が生まれてから実際に行動を起こしたこと

育児休業を取得しました

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双子育児は夫婦での協力(時には親族の協力)が必須です。

働き方を変えました

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育児休業が明けてからも仕事のウエイトを落として子育てメインに生活しています。

追記2:早産で生まれた子ども達について

生まれた時の状態

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1歳の時の成長記録

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リハビリについてまとめています

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