おしらすでござる

800gと550gで生まれた双子の成長記録(+雑記)

【超低出生体重児の記録】1歳4ヶ月でようやく笑うようになった次女の話

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どうも、双子パパのしらすです!


笑顔ってなんであんなに惹かれるんでしょうね。

どれだけ気分が沈んでいても、人に笑顔をもらうことで自分も笑顔になれたりしますし、気分が乗らない時でも鏡で無理やり笑顔を作れば、気分が乗ってきたりします。

仕事を終えて帰り、家族の笑顔を見ると、疲れが吹っ飛んでいってしまう。

そんな不思議な力が笑顔にはありますよね。


我が家には1歳7カ月になる双子の娘がいます。

娘は僕のことが大好き(と思っている)で、僕の顔を見るなり、笑顔で僕を迎えてくれます!

休みの日でも、仕事の日でも関係なく、朝でも昼でも夜でも一緒に遊ぶと笑顔で楽しんでくれます。


今ではすっかり笑うようになってくれたウチの娘たちですが、最初からそういうわけではありませんでした。


というのもウチの娘たちはとても小さく生まれていて、世間一般で生まれてくる赤ちゃんの体重になるまで半年近くの期間を要しているからです。


ウチの娘たちに笑顔が見られ始めたのは、長女が生後5カ月ごろ、次女が1歳4カ月ごろです。


特に次女に関しては、1歳4カ月でようやく笑顔が見られるようになりましたが、それまではよく笑う長女とは対照的で、全く笑わなかったので『次女はこのまま笑顔を知る事なく育っていくのだろうか・・・』と心配するほどでした。

しかし今では、しっかりと声を出して『キャッキャッ♪』と笑ってくれています。


ということで、今回は『1歳4ヶ月で笑うようになった次女の歩み』についてまとめてみようと思います。

生まれた時は生きてくれているだけで十分だった

我が家の次女は550gで生まれています。


生まれた時は笑うどころか、泣くことも目を開けることも、なんなら自力で呼吸することもできませんでした。


生きるのがやっとの状態で産まれてきているので、生まれてすぐの時は『生きてくれているだけで十分』でした。

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それでも大きくなるにつれて笑顔が出ないことが心配になってきた

人間、やっぱり欲って出てくるもんですよね。

子ども達が順調に成長してくると、次第に『次女の笑顔が出ないこと』に不安を感じるようになりました。

生後4カ月の状況

生後5ヶ月まではNICUで入院していた子供たち。

生まれてからずっと保育器の中で過ごしていた子供たちですが、生後4カ月ほどで保育器から出て、コットといわれる新生児専用のベッドに移ることができました。

保育器の中は自分で体温調節できない子供たちのために、気温を調整できる機能があるのですが、コットに出たことで『自力で体温調整とか出来るようになってきた!』と生きる力が付いてきたことを嬉しく思っていました。

生後5カ月の状況

そして、退院前の生後5カ月頃になると、少しずつ長女に笑顔が出始めます。


病院に面会に行って抱っこをしてあげると『キャッキャッ!』とすっごく笑顔で喜んでくれるんですよね。

初めて笑ってくれた時はそれはそれは嬉しかったです。

たった笑ってくれただけなんですけどね。『長女が笑ったー!』なんつって妻と喜びあっていました。


この頃の次女といえば、まだまだ吐き癖で苦しんでいて、笑顔になれるほど、体調がよくありませんでした。


きっと吐き癖が治ってくれれば笑顔になってくれるかな?


そんな風に思っていました。


お腹がすいたら、泣いてアピールしていましたし、『感情は表現できている』という認識はありましたしね。

生後10カ月の状況

そして吐き癖が落ち着いてきた生後10カ月。

この頃になると次女の吐き癖もすっかり収まり、運動面でも成長していて、首が座ってきて『そろそろ寝返りもできるかも!?』という状態まで成長をしてくれていました。


ただ、この頃でも笑顔は出ません。

『笑顔が出ない原因は吐き癖だ』と思っていたのですが、実は原因ではありませんでした。


次女はこのまま笑顔を知る事なく育っていくのだろうか・・・


こんな心配をし始めたのもこの頃です。


泣いてアピールすることはできていたので、サイレントベビーとは違うだろうし、原因と思われていた吐き癖もすっかり治ってるし・・・。

笑顔が出ない理由がわかりませんでした。


かたや長女は愛想を振りまいてメチャクチャ笑っています。

『よく笑う長女と笑うことが苦手な次女』という位置づけが、親族間でも定着してきていました。


果たして原因は何なんだろう・・・


こんな不安が常によぎっていましたね。

感情を表現するのが苦手な子もいることが分かった

『次女が笑わない』ことを不安に思っていた僕と妻。

生後10ヶ月頃から『小児を専門にしている療育に通おうか』という話を夫婦でしていて、療育の先生が訪問してくれる機会がありました。

で、次女の笑顔のことで不安だった僕たちは先生に笑顔について質問することにしました。


すると、『赤ちゃんの中には感情を表現するのが苦手な子がいる』という返答が返ってきました。


そして先生は続けて

『笑顔トレーニングすれば、笑うのが苦手な子でも笑うことができるようになることがある』

『そのフォローは早ければ早いほど効果がある』

ということを言われました。


これはつまり、感情の表現が苦手な子でもトレーニング次第では笑えるようになるということ。


これはやるしかないでしょ!


ということで、この言葉を聞いた生後10ヶ月頃から次女の笑顔のトレーニングを実施することにしました。

笑顔のトレーニン

レーニングといっても、そこまで難しいことはしていません。


やることは『くすぐる』のみ。


意識的にくすぐってあげることで、『笑ってもいいんだよ』ということを教えていきます。


やり始めてすぐの頃は、くすぐられるのが嫌みたいで、『うわーん!』とグズっていました。

ところが、これを続けていくうちに『グッグググッ!』と踏ん張るようにして笑うのを我慢するようになりました。


『我慢する=くすぐったいのは分かっている』ので、この時点で少し進歩。

例え我慢してても、くすぐり続けてトレーニングを続けます。


さすがに嫌がってグズリ始めたらやめますが、機嫌が直るのを見計らって、再びくすぐります。


こんなトレーニングをひたすら続けました。

1歳4カ月で笑顔がみられるように

笑顔のトレーニングを続けて半年。

次女の反応に少しずつ変化が起こり始めます。


しらす:こちょこちょこちょこちょー!

次女:グッグググッ!え、エヘヘヘ、エヘヘ!


わ、笑ったー!!!


何をしても笑わなかった次女。

どれだけくすぐったくても我慢していた次女。

『やめてくれー!』とむしろグズっていた次女。


そんな次女が初めて笑った。


それは忘れもしない暑い暑い9月、次女が1歳4ヶ月を迎えた夏のことでした。

まとめ:次女が1歳4カ月で初めて笑うまで

以上、次女が初めて笑うまでの記録でした。


ひょっとしたらトレーニングをしなくても1歳4カ月を迎えたら自然に笑えてたのかもしれません。

それぐらい子どもの成長って個人差があるものですし、子どもによって得意不得意もありますしね。


なので、笑顔トレーニングの効果があったのかどうかも、実際のところ分かりません。

でも、僕は次女に笑顔トレーニングをしてよかったと思っています。

結果的に笑ってくれるようになりましたし、何より『次女が笑うことが出来るように自分が出来ることはやっている』と思うことで、不安に思っていたこと自体をすっかり忘れていたからです。


仮に笑うことが苦手なままでも、やることはやったし、それはそれで子供の個性として受け入れよう。


レーニングをしていた半年間は、そんな覚悟にも似た感情を持つことすらできました。


もし、子供の笑顔が出なくて悩んでいる方がおられましたら、ぜひとも『笑顔トレーニング』やってみてはいかがでしょうか。


ひょっとしたら笑顔が出るキッカケになるかもしれません。

さいごに:初めて笑った3か月後の話

ちなみに初めて笑った3ヶ月後の1歳7ヶ月を迎えた今は、くすぐらなくても笑ってくれるようになりました。

抱っこしたり、高い高いしたり、いないないばぁしたり。

楽しいことがあると『エヘヘ!』と笑ってくれるようになりました。


かけがえのない笑顔二つ。


妻の笑顔と合わせて三つ。


僕にとっての最高の癒しであり、宝物です。


終わり。