どうも、双子パパのしらすです!
我が家の双子の娘たちは、2017年5月に生まれ、同10月にNICUを退院しました。
在胎25週で産まれ、その時の体重は長女が800gで次女が550g。
元気に成長してくれるか心配でしたが、順調に成長し、無事にNICUを退院しました。
子供が小さく生まれることは、それだけで不安。
僕も子供が生まれた時はそれはそれは不安で仕方ありませんでした。
まったく先が読めない状況。入院生活がいつまで続くかわからない。
そんな同じ不安を感じている親御さん方に、少しでも不安を払拭していただきたいので、少しだけ先にNICUを退院した子ども達の入院生活を時系列でまとめていきたいと思います。
ほんの一例。参考程度にしかなりませんが、『小さく生まれた子ども達でも順調に成長してNICUを退院した』という事実があることを知っていただきたく思います。
NICU退院した時の双子たちの状態
まず最初に、双子の娘たちがNICUを退院した時の状態を見ていただこうと思います。
長女
体重:4230g
身長:52cm
母乳:110ml×7回
注意点:肺が弱いので、在宅酸素の使用。風邪をひかないように注意(要対策)。
次女
体重:3180g
身長:50cm
母乳:70ml×7回
注意点:吐き癖がひどい。1回あたりの母乳量を減らして様子を見る。
以上のような状態で、生後5カ月(修正月齢2カ月)を迎えた頃に退院しました。
身長、体重、母乳量、また月齢など、退院の参考になれば幸いです。
NICU退院の目安は『家で生活できること』
退院の一番の目安は『家で安心して生活できること』です。
- 検査で問題点がないこと
- ミルクが摂取できること
- 酸素の値が安定していること など
親の力だけで子どもの面倒が見ることができる状態になってくると退院がみえてきます。
検査で問題点がない
我が家の場合、退院するまでに以下の検査を受けています。
- 動脈管開存症の検査(心臓の検査)
- 未熟児網膜症の検査(目の検査)
- 脳のMR検査
- 胸部CT検査 など
これらの検査を受けて『所見なし』もしくは『要予後観察(1カ月ごとの通院など)』と診断されれば、退院が近づいてきます。
ちなみに我が家の子ども達の場合、退院した後に
- 1カ月ごとの定期健診
- 動脈管開存症の予後観察(1歳になった時と1年ごと)
- 未熟児網膜症の予後観察(退院後1カ月ごと)
- 次女の鼠径ヘルニアの予後観察(退院後1カ月ごと)
の健診があったので、定期的に病院へ通っていました。
退院後も定期的に通院することは必須条件となります。
母乳(ミルク)が摂取できる
これは『直接授乳』に限らず、文字通り『母乳(ミルク)が摂取できる』ということが重要です。
実際我が家の場合、入院中に『直接授乳』の練習していたのですが、飲むことができず、退院後は『搾乳+瓶哺乳』で子ども達を育てています。
ちなみに、我が家の母乳の歴史をまとめている記事はこちら。
www.osirasu.com
あと、哺乳瓶でも飲めない場合は鼻から胃に管を通して、直接胃に母乳を『注入』するという方法があります。
次女に関しては退院寸前まで哺乳瓶で母乳を飲むことも出来るか微妙な状態でした。
幸いにも、退院1週間前には口から飲めるようになったので問題ありませんでしたが、子どもの状態によっては『注入』の練習をして、退院後しばらくは『注入』で母乳をあげる場合もあるかもしれません。
酸素の値が安定している
NICUに入院していると酸素と心拍の数値を測る機械がついていると思います。
退院するにはこの酸素と心拍の数値が安定していることが重要です。
『自力で呼吸ができる』『酸素の数値が安定している』『急に酸素の数値が下がることがない』といったことが出来るようになってくれば、退院がみえてくるでしょう。
ちなみに我が家の長女は、生後1週間頃に動脈管開存症の影響から肺出血を起こしています。
その影響で肺の機能が弱く、生後5カ月で退院する時には酸素の補助が必要だったので、在宅酸素を利用しての退院となっています。
その後は順調に成長してくれて、肺も強くなったので、生後11カ月で在宅酸素は外すことができました。
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NICU退院までの入院生活を時系列でまとめる
それでは、子ども達が生まれてから、NICUを退院するまでの5カ月間にあった出来事をまとめていこうと思います。
生後0カ月の出来事
長女
次女は生後1カ月間、特に問題なく成長する。
生後1カ月の出来事
長女
- カンガルーケアの実施(1回目)
次女
生後2カ月の出来事
長女
- カンガルーケアの実施(2回目3回目)
- 初抱っこする。
- 初沐浴する。
- 初授乳する。
- 呼吸が安定してくる。呼吸が機械管理から自発呼吸に変わる。(呼吸を管理する管が抜ける!)
- 未熟児網膜症の治療(レーザー治療)を行う。(1回目)
次女
- カンガルーケアの実施(2回目)
- 初抱っこする。
- 初沐浴する。
- 初授乳する。
- 未熟児網膜症の治療(レーザー治療)を行う。(1回目)
- NICUからGCUへ移動。
生後3カ月の出来事
長女
- 未熟児網膜症の治療(レーザー治療)を行う(2回目~4回目)
- 直接授乳の練習を行うも飲んでくれず失敗。
- 予防接種(1回目)
- 聴力検査の実施。(問題なし)
- 頭部のMR検査の実施。(問題なし)
- NICUからGCUへ移動。
次女
- 未熟児網膜症の治療(レーザー治療)を行う(2回目~4回目)
- 予防接種(1回目)
- 聴力検査の実施。(うまく測れず)
祝100日!病院内で100日祭を実施。
生後4カ月の出来事
長女
- 未熟児網膜症の治療(レーザー治療)を行う(5回目)
- 初粉ミルク。
- 胸部CT検査。(問題なし)
- 予防接種(2回目)
次女
- 頭部のMR検査の実施。(問題なし)
- 初粉ミルク。
- 酸素補助が取れる。(完全自発呼吸へ!)
- 胸部CT検査。(問題なし)
- 予防接種(2回目)
生後5カ月の出来事
二人とも無事退院!
以上がNICU退院までの出来事となります。
ちなみに、次女の聴力検査は退院後の定期健診時に行い、問題なしと診断されました!
NICU退院までの体重推移
最後にNICUから退院するまでの体重推移のグラフと表を貼り付けておこうと思います。
小さく生まれた子どもの場合、生まれてから1カ月までは未熟な内臓にエネルギーを使うため、体重の増え方はゆるやかになるそうです。
そして、月齢が経つごとに徐々にエネルギーが体重の方へシフトしていきます。
また、我が家の子ども達の場合、動脈管開存症の治療期間中は全身麻酔の影響で母乳を飲むことができない期間もありました。
よって、出生時から1カ月目にかけての体重の増えは普通よりもさらにゆるやかになっている可能性があります。
まとめ:NICU退院の目安
以上、NICU退院の目安と我が家の双子の退院までの出来事についてでした。
入院期間中のことを簡単にまとめると、
- 動脈管開存症の治療は『1週間~1カ月』
- カンガルーケアまで『1カ月半』
- ほ乳瓶で飲めるようになるまで『2カ月半』
- 未熟児網膜症の治療は『2カ月半~4カ月』
- NICUからGCUに移るのが『3カ月』
- その他検査類は『4カ月~』
- 退院まで『5カ月』
といった感じです。
最後に、これはあくまでも我が家のパターンになります。
個人差は必ずあるので、一つの参考として考えていただければ幸いです。
頑張って治療を受けておられるお子さんが、順調に成長できることをお祈りしています。
また、その治療に付き添っておられるパパさん、ママさん。
くれぐれもお体だけは壊さないよう、無理だけはしないようにお子様の治療に付き合ってあげてください。